10月26日、「ひまわり感謝祭」が終わった。今年1年間取り組んできた「ひまわりプロジェクト」の成果と今後の方向性を確認できた有意義なイベントとなった。

震災以後の福島を支援してくれている全国の皆さんと、一方的な負担とはならず無理のない関係づくりを続けていくための方法として考えられた「ひまわりプロジェクト」、構想から3年、ひまわり栽培が2回を終わった。福島から食用ひまわりの種を、全国の栽培協力者に送ると、その種はさまざまな環境で育てられ花を咲かせ実を結ぶ。そして、その実は思い出とともに福島に帰ってくる。ひまわり感謝祭では、20数件の栽培記録が寄せられた。地域ぐるみで取り組んできた様子、家庭の庭にプランターで育てた記録等々、苦労しながら育てる参加している人たちの笑顔、福島への暖かいメッセージ、距離を超えてやさしさが伝わってくる。

ひまわりの発送件数が、昨年は70件、今年は156件、倍以上となっている。種は圧搾搾りという伝統的な方法で時間をかけて丁寧に搾られる。そのひまわり油は「みんなの手」として障がいを持つ仲間の仕事となり、製品化されている。仕事が少ない施設に取って大変な助けとなっている。また、販売収益から施設の研修旅行への支援も行うことができた。今年も毎日のように届くひまわりの種で「みんなの手」が作られる。やさしさの連鎖が、福島と全国の絆を強めていく。

県外支援者との交流会では、福島の現状の課題が話し合われた。原発事故から3年、緊急時の災害支援の時期は終わっており、現在の課題は、急激に破壊された地域の福祉機能と地域経済に移ってきている。それは、事故以前から問題とされてきた課題が、事故により10年前倒しで具体化しているに等しい。地方が抱える共通課題が福島では劇的に起きているとの認識を得て、それぞれの地域課題を共通課題として理解し連携していくための取り組みとして継続的な交流の場の重要性を再確認する機会となった。

「ひまわり感謝祭」を通し「ひまわりプロジェクト」は、今年の成果を踏まえ来年に向けての新たな夢への一歩をすでに歩み始めている。