飯館村交流センターふれあい館について

2016年8月13日、「飯館村交流センター飯館ふれ愛館」が開館しました。会議室や視聴覚室の他、子どもたちのためのスペースも設けられています。

こちらのふれ愛館、旧飯館村公民館の跡地に新しく建てられました。東日本大震災と原発事故で全村避難した、村民の本格的な帰還に向け、飯館村民のみならず、村外の方たちも含め、あらゆる世代の憩の場として、提供されます。

「ふれ愛館」の愛称は、全国から一般公募により寄せられた522件の中から選出されたもので、村民の絆、地域のつながりが復活するよう、願いが込められています。

旧飯館公民館と言えば、従来より飯館村民の憩の場で、地域において守り伝えられてきた民俗芸能、有形文化財等の保存伝承も行われていました。昭和50年代に発行された、飯舘村の歴史や風土、風習などが凝縮された飯舘村史(資料編・民俗編・通史編の全3巻)が保存されていました。

現在、ふれ愛館には、300人を収容できるステージ付きホールをはじめ、大小の研修室、子どもが絵本を気軽に読めるコーナー「絵本のかくれ家」や、キッチンスタジオなどが設けられています。「(派手な造りは)村に似つかわしくない」など、一部で厳しい声もありますが、昭和初期に村の歴史が始まってから長い間、村内外の注目が集まる場所であることに、変わりありません。