5月は、休日が続く春の民族移動「ゴールデンウイーク」で始まる。

その中日となる3日は憲法記念日。安部政権は憲法改正に動き始め、「改憲派が勢いづいている。」そして、トルコを訪問し、「首脳会談で原発輸出への協定に合意し協定書に署名した。」というニュースが流れている。

国民の楽しみである長期休暇の間に、安倍総理はせっせと仕事をこなしている。原発輸出は、原発推進と再開への態度表明とみなければならない。福島の原発事故の教訓はどうなったのか。 憲法改正についても、改正をしやすくするための手続きの改悪を先行させ、内容の説明もなく、占領下での押しつけられた憲法であるという感情論に訴える。しかし、真実は、戦争の苦しい体験から学び、在野の憲法学者が作成した草案が基礎になっている。世界の憲法の中でも優れたものであり、時代が生んだ文化遺産と考えるべきものと思う。

憲法の条文を知らずに96条改正といわれても困るので、六法全書を開けてみた。

「第96条『憲法改正の手続』この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」さらに、国民投票の実施のために「日本国憲法の改正手続に関する法律」というものがある。

日本国憲法は、国民主権にもとづき国が果たすべき義務を明確にしたものであることを考えれば、憲法改正は最も重要な事項であり、3分の2の基準は当然のものと言える。一般の法律改正と同じにしようと考えているのであれば問題であり、96条の改正自体も憲法改正であるから96条の手続きを踏まなければ憲法違反となる。

政府は国民への説明責任がある。正しい手続きを踏んだ政治の舵取りを強く願う。