人間回復の理論を考える
講 師:福田 雅章さん DCI日本代表 一橋大学名誉教授
日 時:2015年1月17日(土) 13:30 ~ 15:00
場 所:まちなか夢工房2階 オアシス広場
参加費:500円

 

<講演内容>
原発事故から4年目のふくしまにおける復興と生活再建への道筋を考えたとき、現状を振り返ると、除染と倍賞の話に終始しており、真にそこで生活する人のための支援とはなっていないのではないかとの疑問が残ります。原発事故後のふくしまにおいては、物質的な破壊とともに人間関係の破壊が起きています。その人間関係の修復再生こそが生活再建の第一歩となるのではないでしょうか。4年目を迎えた今、生活再建にとっての重要な課題を、原発事故による人間関係の分断・喪失からの回復として捉える時期であるとの認識から、人権論の第一人者である福田さんに講演をしていただきます。これからのふくしま、そして日本の未来を、福田さんのお話から考えていきます。

 

講師プロフィール:福田 雅章(ふくだ まさあき)さん
Defence for Children International(DCI)日本代表および同ジュネーブ本部理事。一橋大学名誉教授、法学者、弁護士。1938年東京都出生。幼少時代は山口県、小中学校時代を長野県佐久市にて過ごす。
一橋大学法学部・同大学院終了後、ハーバード大学ロースクール大学院を終了(LLM)、同スクール研究員として日本法ゼミ担当する。大阪大学助教授、一橋大学法学部教授、同大学院法学研究科教授、カリフォルニア大学バークレイ校客員教授など、数々の大学において教鞭をとり、2002年には一橋大学大学院法学研究科名誉教授となる。同年、国連子ども特別総会日本政府代表顧問就任。2012年より山梨学院大学法務研究科教授。現在、「理性的存在ではない子どもがなぜ権利行使の主体になり得るか」を追求。